アクリル水槽はこれまではリブ水槽が主流でしたが、弊社がくり抜き水槽を市場に投入する事により比較的多くの現場で、くり抜き水槽を目にするようになりました。これは、紛れもない事実であり
これまで非常に高価だった、くり抜きアクリル水槽を、従来のリブ水槽と同様の価格帯で市場に投入出来た事は弊社の企業理念でもある、「弊社に関わる全ての人に豊かさと幸福を」の表れでもあります。
さて、両社のそれぞれのアクリル水槽のその違いは何か?を詳しくご説明したいと思います。
コスト面の違い
コスト面の違い
リブ仕様のリブとは補強の事です。補強部品は大まかに分けて3つ。・リブ(アクリル水槽内部をぐるりと回る補強)写真内①・センターフランジ(真ん中の引っ張り)写真内②・みみ(ワイドリブと横リブ(奥行側)を補強するもの)写真内③&③
弊社場合は、まずアクリル水槽本体の5面に補強を入れていきます。サイズによって異なってきますが、アクリル水槽の奥行600までのアクリル水槽ならば50mmのリブを入れます。センターフランジはリブ幅の倍の100mm×奥行、リブ下のみみの場合はリブ幅×2=50mm×100mmです。これらを張り合わせて行きます。
材料のアクリルキャスト板は、50mm以上の端材であればリブに使用出来ます。したがって、50mm以下の端材以外は有効に利用出来ると言う事になります。厳密に言えば、みみのサイズ(50mm×100mm)まで材料として使用出来るため、みみのサイズ以上は捨てないで使用出来ると言う事になります。ほとんど捨てるところが無いと言えばわかりやすいでしょうか?したがってコスト面ではかなり有利になります。
これらの理由でリブ仕様のアクリル水槽が主流です。
ではくり抜きタイプのアクリル水槽はと言うと、1枚のアクリルキャスト板から、リブや、フランジの形にくり抜く事になります。図10くり抜いた部分は、いわゆる端材となります。リブにも使えませんし、センターフランジにも使えません。ほんとに役に立ちません。(笑)
これが、コストに乗っかってきますので、アクリル水槽パーツで言うと、余分に天板1枚分必要で、5面体の箱が6面体の箱になるのでコストがかかります。更には、くり抜く加工も必要になってきますので、それなりの設備が必要となってきます。外注に出せばさらにコストは上がります。
というわけでコスト面だけで考えると、圧倒的にくり抜きアクリル水槽が高価になります。
では、性能面で言えばどうなるでしょうか?両タイプのアクリル水槽の比較をしてみましょう。
リブ仕様のアクリル水槽
リブ仕様のアクリル水槽
長所
・比較的安価アクリル水槽の価格はこのリブ仕様のアクリル水槽が基準となってます。
・上部フィルターがアクリル水槽内で納められるため安心上部フィルターから万一水漏れを起しても、アクリル水槽本体が受け皿となるので水漏れの心配がない
短所
・センターフランジが折れやすい写真内④センターフランジが折れやすくなります。これっと言った理由は未だにわかりませんが弊社なりの解説していきたいと思います。
・まず大きな要因として、上部フィルターの設置方法が理由の一つに上がります。リブの上に上部フィルターを乗せるとかなりの重さになります。水量+ろ材の重さが全てリブとセンターフランジの乗ります。特にセンターフランジは、ほぼ宙に浮いた状態で、全ての重みがセンターフランジに集まりますので、負担が大きいと考えられます。リブ仕様のアクリル水槽の長所でもあり欠点でもありますね。これらの事から、弊社の場合は、上部フィルター設置の際は外側(アクリル水槽本体)に乗せるようお伝えしております。したがって弊社製作の上部フィルターは全てアクリル水槽のワイドサイズと同様に製作します。いわゆる外置きタイプ。内置きタイプは推奨しておりません。
・リブ補強はパーツパーツを張り合わせていきます。特に重なっている部分は、接着液が残り、アクリル板そのものを溶かしてしまいます。接着液が残っている部分は溶けている、もしくは接着液で侵されているので、強度が間違いなく落ちてます。
そこから更に、アクリル板特有の反りの症状があります。反りとは、アクリル板は水分を吸収しやすい素材です。湿度によって均一には反ってくれません。また、温度差でもかなり反ります。アクリル水槽内の湿度と温度、アクリル水槽外の湿度や気温でも、反りの状態は変わってきます。反ると言っても皆さんは想像つかないと思いますが、例えて言うとスルメを火で炙った位、反返りますので、その力かなり大きいと思われます。それ以外は板厚の関係もあると思いますが
これまで製作したアクリル水槽でフランジが飛んだ様子を見ると、分厚い板厚の補強ほどフランジが飛んでる様に思えます。板が厚いと反り返る力も大きくなるので、反りの問題が大きいかな?と思う次第です。もちろん水槽本体の板厚にも関係してくるとは思いますので、本当に何とも言えないのが、この現象での破損です。
・リブの接着面があまり美しくない 写真内⑤&③
・特にコーナー部分の接着は綺麗に仕上がりません。なぜならコーナー部分は90度の直角ではないからです。アクリルキャスト板の特性上、板厚の高差は必ずあります。従ってコーナー部分は100%90度ではないのです。もちろん部品のみみも90度でカットされているかと言うと、それに極めて近い90度は出ておりますが、100%ではありません。木材のように柔らかければ修正が聞くのですが、キャストアクリル板はそうはいきません。どうしても隙間で出来てしまします。その部分が綺麗に接着するのが物理的に難しいのです。ほとんどのアクリル水槽はコーナー部分が何らかの気泡など、隙間を埋められずに接着されていると思いますので、この部分は妥協部分になってきます。
くり抜き仕様のアクリル水槽
くり抜き仕様のアクリル水槽
長所・リブ仕様のアクリル水槽と違い1枚板をくり抜いているため、リブやセンターフランジの継ぎ目が一切なく、強度的にも一つの不安が解消されます。・リブ仕様のアクリル水槽と違いリブやセンターフランジ、みみの継ぎ目が一切ない為、大変美しいアクリル水槽となります。蓋を乗せても上面に出っ張ることもなく1枚板の中に全てが収まります。・水槽内部に段差や隙間がなくメンテナンスが非常に楽になります。・リブ仕様のアクリル水槽の欠点をかなりの割合で補っています。
短所
・リブ仕様のアクリル水槽に比べて高価上記でのコスト面でご説明している通りとなります。
・上部フィルターを乗せた場合、受け皿ないリブ仕様のアクリル水槽と違い補強が水槽内に一段下がってないので、蓋の乗っていない部分の上部フィルター下がから水分が伝って外に出る可能性があります。弊社の場合は、対策として別料金とはなりますが、パッキンを御用意しております。図7
どちらを選ぶか
総合的に考えると圧倒的に「くり抜き仕様のアクリル水槽」が有利です。しかしながらコストは上がります。
これまでコスト上の問題で、ごくまれにしか流通しなかった「くり抜き仕様のアクリル水槽」が「リブ仕様のアクリル水槽」と同じ価格ならあなたはどちらを選びますか?弊社ではリブ仕様と変わらないコストで市場に投入しました。現在ではくり抜き仕様のアクリル水槽が主流になりつつあり、市場で目にする事がその証明です。
いずれかの仕様のアクリル水槽を選択するのはお客様自身です。美しさと、耐久性を兼ね備えたアクリル水槽が必要なら「くり抜き仕様のアクリル水槽」。 これからの主流になると思いますよ。
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